フライフィッシングであそぶ

養沢毛鉤専用釣場WEBサイト担当者ブログ
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先週の補足

ー 現場と写真からポイントを読む ー

 

先週の養沢で、2種類のライズがあった場所。

写真左側が流れの筋で、青枠の中では水面直下と鼻先だけ出すような静かなライズ、右の巻き返しではパシャッ!という派手めのライズがありました。

流れの状況は、青枠内はそこそこの流速があり水面は雨粒の波紋で乱れていました。

赤枠の中は、巻き返しで流れは非常にゆっくり、上には木が被っていて雨粒は少なめで大粒の滴が落ちていました。水底には積もった落ち葉が確認できます。

 

この状態と、ここで釣ったヤマメのストマックと合わせてみることで、色々なことがわかります。

青枠の中でのライズはユスリカ・ピューパ(以下ピューパ)と読んでピューパのパターンで釣りました。ストマックを採ってみると主体はピューパで、ライズの読みとフライの選択がほぼ正解だったと言えます。

この場所のように、そこそこ流速がある流れでもヤマメは水面近くを流れる極小のピューパを見つけ、わざわざ浮上して食べています。

人間の都合で考えれば、流れの中で3ミリのフライは見にくく、すぐにドラグがかかるので積極的に使おうとは考えませんが、魚の都合を想像してみれば、たくさん流れていて逃げないピューパは食べやすい餌なんだと思います。

 

そして次は赤枠内のトゲトビイロカゲロウ(以下トビイロ)のニンフです。

これもこのポイントでの大きなヒントになります。

一番上の写真、赤枠内を見ると川底に落ち葉が積もっているのが分かりますね。トビイロのニンフはこのような落ち葉の中にいて、羽化が近づくと岸際の浅いところまで泳いで移動します。流されながら浮上して浅いところにたどり着くのもいれば、水面まで浮上してから移動する個体もいるでしょう。

ここで起こっていたパシャッ!は、過去の経験から水面をフローティングニンフの状態で移動していたトビイロのニンフを食べた可能性が高いです。(残念ながらパシャッ!は釣れませんでしたが・・)

 

羽化途中のトビイロ。

この個体は水面のフィルムに張り付くように流れてきて、水中の藻に掴まってハッチを始めました。流れ着いてからこの状態まで約4分、水面羽化のモンカゲロウやマダラカゲロウに比べると非常にゆっくりです。

 

毎年この時季に起こるたくさんの「パシャッ!」は、簡単に釣れそうなのにどうやっても釣れない養沢のミステリーでした。

ある年、このパシャッ!がたまたま釣れて、ストマックを見るとトビイロのニンフで満たされていました。そこでフローティングニンフを思いついたわけですが、それでも魚はセレクティブにフライを見切ります。

本物のニンフは水面にぶら下がっているのに、フライは水面に浮いているからでしょうね。

 

フライフィッシングは、なぜ釣れたかを考えることがとても大事だと思います。

その積み重ねが難しい状況でも威力を発揮し、計算して魚を釣ることに繋がります。

あの魚を釣りたいと思ったら、何をどうすれば良いか、これを考えるのもフライフィッシングの面白さでもあると思うんですね。

 

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